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  • 2025年11月24日

ヴェロスクロノス都農 地域CL決勝3位 夢のJFL昇格は持ち越し

シフトプラスがオフィシャルトップパートナーを務める「ヴェロスクロノス都農(以下:ヴェロス)」は11月20~24日までの5日間、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(以下:地域CL)決勝ラウンドに挑みました。夢のJFL昇格を掛けた運命のリーグ戦。選手たちは全3試合で健闘を見せましたが、あと一歩が遠く、昇格は持ち越しとなりました。

夢の昇格へ、闘志を見せる選手たち=ジェイリースFC(大分)戦

“真のキング”を決める決勝ラウンド

地域CL決勝ラウンドは、11月7~9日に福井県で行われた一次ラウンドを勝ち抜いた4チームによる総当たり戦。場所を千葉県市原市の〈ゼットエーオリプリスタジアム〉に移し、ヴェロス は強豪との3連戦に挑みました。

強豪相手に一歩も引かず 意地を見せた価値あるドロー
1試合目 ジェイリースFC(大分)戦

1試合目は互いを知り尽くした九州勢対決。今季九州リーグで2連敗を喫したライバル相手に、ヴェロスは 粘り強い守備で食らいつきました。序盤からボールを支配され 苦戦するも、守備陣が連携。素早い反応でボールを弾き返し、相手に決定機を与えません。
耐える展開が続く中、前半終了目前で山原慧也選手を起点に反撃を開始。多彩なアタックで攻守のリズムをつくり、優位な展開へ持ち込みます。しかし後半も好機を活かしきれず、0-0のドローで初戦を終えました。
因縁の相手に意地を見せ、貴重な勝ち点1を獲得しました。

ボールを奪取し、果敢に試合を組み立てる山田選手(写真中央)

見えた夢への扉 好機を逃さずリーグ首位浮上
2試合目 東京ユナイテッドFC戦

昇格へ何としてでも勝ち点を得なければなら ない2試合目。立ち上がりからボールを支配し、攻守で相手を圧倒しました。前半34分、酒井信磨選手が右CKを獲得。 永野選手が放ったボールを鈴木琉矢選手が捉え、見事先制点をもぎとりました。
後半も粘り強い守備で攻撃に耐えつつ 、好機を狙います。試合終了直前の後半45分、FW中山雄希選手が仕掛けて相手DFのファウルを誘い 、値千金のPKを獲得。絶好機を冷静に仕留めて追加点を奪います。アディショナルタイム3分で一瞬の隙を突かれ反撃を許しますが、2-1で逃げ切り、貴重な勝利を収めました。

先制点を奪い、チームを勢いづけた鈴木選手(写真中央)

スタイルを貫き善戦も一瞬の隙 後半の1点に涙
3試合目 VONDS市原 FC戦

運命の3試合目、勝てば無条件でJFL昇格が決まるVONDS市原FCとの大一番。序盤から相手にボールを持たれ、攻め込まれる展開が続きます。しかし、山原慧也選手・井上将弥選手を中心とした強固な守備で相手にゴールを許さず、前半を0-0で折り返します。
後半、思うように攻めの形を作ることができない中で迎えた20分。相手の左サイドから折り返されたグラウンダーパスを流し込まれ、手痛い失点を喫します。
先制後は落ち着いた試合運びでプレー巧者ぶりを見せる相手に対し、ヴェロスもロングボールを起点とした攻撃で対抗します。押し込む時間もありましたが、最後まで相手ゴールをこじ開けることができず、そのままタイムアップ。前後半計1本のシュートに抑え込まれ、無念の敗戦となりました。

試合終了後、顔を抱えうずくまる山内選手(写真左)と、肩を叩き声をかける松岡選手(写真右)

この結果、ヴェロスクロノス都農は合計勝ち点4の3位となり、夢のJFL昇格は来季 以降へ持ち越しとなりました。

現地サポーターの声

応援歌を歌いながら選手を鼓舞するサポーター

東京都在住 石田 さん

昔の同僚に誘われ、初めてヴェロスクロノス都農の試合を観戦しました。
粘り強い守備と、最後まで諦めない攻めの姿勢に感動しました。後ろからつないでいくプレーも良く、これからも応援したいと思います。
今後も実力を高めていき、魅力あるチームに成長していってほしいです。

東京都在住 森林さん

FLの沖縄SV(※)の応援隊長をしてるんですが、山田雄太選手がヴェロスに行ってからはヴェロスも応援しています。今回関東に来るってことで観戦にきました。ヴェロスが昇格して、推しがJの舞台でプレーする日を見るまで、これからも応援で後押しし続けます!
※沖縄SV(おきなわ・エス・ファウ):沖縄県全県をホームタウンとするサッカークラブ。日本フットボールリーグ(JFL)所属。

この悔しさも超えていく
試合後 監督・選手コメント

小寺真人監督

ピッチサイドで戦況を見守る小寺監督 (写真中央)

全国地域CL 決勝ラウンド。1勝1分1敗の3位という結果になり、目標であったJFL昇格を果たすことはできませんでした。
選手の人生、クラブの未来、支援いただいている皆様や地域の期待、家族の支え、そして自分自身の夢を背負い、全てを出し尽くして戦いましたが、届きませんでした。申し訳ございません。
非常に辛い経験となりましたが、敗戦から学ぶことがなにより大切です。足りなかった部分を知り、努力し、これからも前へと進んでいきます。
今シーズンの厳しい戦いを最後までやり抜けたのは、日頃の 皆様からのご理解と、温かなサポートをいただいているおかげです。チームを代表して、改めて深く感謝申し上げます。
今後とも変わらぬご支援・ご声援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

キャプテン・松岡憧選手

俯かず、前を向く。キャプテンとしてピッチ内外でチームを引っ張り続けた松岡選手 (写真左)

最終目標であるJFL昇格を、あと一歩のところで逃してしまい、応援してくれた方々に申し訳ない気持ちです。
今シーズンは、個人的には怪我に苦しみ、キャプテンを務めながらもシーズン終盤は思うように公式戦に絡めず、悔しさの残るものでした。しかし、ヴェロスにとって確実に躍進のシーズンだったと感じています。
クラブ名が変わってから初の天皇杯予選優勝。クラブ初・宮崎県勢初となる全国社会人サッカー選手権大会優勝。地域CL一次ラウンド突破。続く決勝ラウンドでの価値ある一勝。残念ながら昇格は叶いませんでしたが、クラブの数々の歴史を創れたことは、間違いなく支えてくださる方々の応援の力あってのことだったと感じております。
スポンサー企業の皆様、ファン・サポーター の皆様、今シーズンも多大なるご支援・ご声援、本当にありがとうございました。
来シーズンも歩みを止めず、挑戦し続けていきたいと思います。

JFL昇格まで、あと一歩に迫ったヴェロスクロノス都農。夢に向かって奮闘するチームの姿は、現地に足を運んだサポーターはもちろん、地元・都農町の人々にも勇気と感動を与えたことでしょう。地域と共に歩むシフトプラスは、地元の活力として頑張るスポーツチームを応援し、これからも地域貢献活動を続けていきます。  

来季こそ昇格へ。より一層の飛躍を誓う選手たち