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  • 2025年12月13日

プロから学ぶキャリア教育プロジェクト〈むなかた子ども大学〉にて講義 デザインの可能性を考える一日

12月13日(土)に福岡県宗像市で行われた〈むなかた子ども大学 〉に今年も参加 しました。

〈むなかた子ども大学 〉とは
宗像市が主催する、小学生向けキャリア教育プロジェクト。「本物から学ぶ」「本物を体験する」をテーマに、その道のプロが講師を担当するプログラムを実施しています。子どもたちは授業を通して職業に対する想いややりがいを学びます。
昨年の様子はこちら

シフトプラスは5年前の開校から毎年参加し、「グラフィックデザイナーコース」の講師を担当しています。今回の授業テーマは「手作りから生まれる魔法!AIでデザイン大冒険」。小学3~5年生の6名が参加し、一日を通してデザインとAIの可能性を探りました。

授業の様子

授業内容
1限目:【座学】いろんなデザイン。AIって何?~まずは知ろう~
2限目:【デザイン①】手作りマークやイラスト ~むなかたをかたちに~
3限目:【デザイン②】AIでデザインしてみよう ~AIでデザインする魔法~
4限目:【発表】印刷とプレゼンテーション

AI×デザインの可能性を学ぶ

1限目は、市章やトイレマークなどを例にあげながら、世の中にあるマークについて学びました。2限目では「むなかたらしいもの」をテーマに、デザインの元となるマークやイラストを紙に描きました。子どもたち一人ひとりの自由なアイデアが発揮され、個性豊かな作品が揃いました。

子どもたちのセンスが光る!個性的なデザインの数々

3限目は描いたイラストをChatGPTにアップロードし、形や配置を調整しました。「あまりアレンジしすぎず、連続したパターンでモノグラム柄を作成してください」や「添付した画像の配色で色を塗ってください」など、オリジナルのプロンプトを作成する子どもたち。試行錯誤を繰り返しながら、AIと一緒に理想のデザインに近づけていきました。

ChatGPTに指示を出す様子
モノグラム柄にすることで、手書きとは違う雰囲気に

微調整と色付けを終え、いざ印刷。コピー用紙に描いた自分のイラストが「デザイン」に変わっていく様子に、子どもたちは目を輝かせていました。台紙をカットし、オリジナルタンブラーが完成!

それぞれの個性が光るタンブラーたち

一つのテーマから生まれるさまざまなアイデア

4限目にはプレゼンテーションを実施。こだわったポイントや苦戦したところはもちろん、「誰に贈りたいか」など、今回のデザイン制作に対する想いを発表しました。
いちごをテーマに作成した小学4年生の女の子は「むなかたはいちごと大豆をいっぱい作っているから、大豆といちごを描きました」「AIに指示するときに、色を付けてほしいところに思ったように色がつかなかったのが難しかった」と話し、まちの魅力を表現する楽しさと、AIを活用する難しさを学んだ様子でした。

発表する生徒の様子

ほかにも、市の非公認キャラクター『テンちゃん』の着ぐるみを着た宗像市長のデザインや、宗像市の特産品のひとつであるイカをモチーフにしたデザインなど、個性豊かな作品が次々と登場。生徒一人ひとりの思いのこもったプレゼンに、参加者全員が熱心に耳を傾けていました。

テンちゃん×市長のデザイン(左)、イカモチーフのデザイン(右)

子どもの柔軟な発想を見て

子どもらしさの残る絵を生かしながら、形の補完や色付けなどの補助にAIを活用することで、どれも味のあるデザインに仕上がりました。

講師として参加した福岡営業所デザイン部の北原より
「柔軟な発想で生徒の皆さんが思い思いの『宗像らしさ』をイラストで表現していて、宗像市出身者として『確かに!』『それもあるね!』と驚く瞬間がたくさんありました。AIの取り扱いに苦戦しつつも、トライを重ねることで乗り越えていく姿を見て、改めて子どもたちの吸収力の高さ驚きました」

子どもたちの純粋なアイデアや斬新な発想に、参加した講師陣も大いに刺激を受けた貴重な機会となりました。
「人と地域に、しあわせを。」という理念を胸に、これからもシフトプラスは、さらなる地域の活性化・地域への貢献を目指していきます。